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富士山人blog

富士山人日記
「リューバ」公開で思うこと
今年2008年は、地球温暖化ガスの排出を抑制する最初の1歩である京都議定書の第1約束期間を迎える。京都議定書の目標は、温暖化を食い止め気候を安定化させるという究極の目標に比べれば、本当にささやかな1歩であるそうです。地球規模の気候安定化のためには、先進国は現状の50~70%以上の排出削減が必要であるようですが、京都議定書の目標は2012年までに1990年比で欧州が8%、日本が6%の温暖化ガス排出を削減するというものです。この目標をクリアするのも決して簡単では無く、各国は試行錯誤を繰り返しおりますが、代替エネルギーとして注目されるバイオマスなども農産物の高騰など弊害も引き起こしているのも事実だと思います。
そんななか、火力発電所や工場から排出されるCO2を資源とし樹脂を作る技術、穀物などの食べない部分を利用した植物原料でエタノール燃料を作る技術が実用化に向け研究されているようです。温暖化を止める技術は芽吹きつつあるようですが、特定の産業が壊滅的な打撃を受ける前に実用化出来るか?技術者・研究者には一刻も早く実用化を!をエールを送るばかりで無力な自分が情けない・・・。
地球温暖化を止めるために国際社会が合意し、実行している最中、ロシア・西シベリアの永久凍土から凍結した状態で見つかった生後約半年の雌マンモス「リューバ」の公開が1月2日から、東京・丸の内ビルディングのマルキューブで始まったようです。昨年5月に見つかり、約3万7000年前のものと推定されるリューバは、体重約50キロ、体長約120センチで、零下18度のケース内に展示されているようです。 この展示を古代生物の単なる展示と見るか、地球温暖化がなければ出会うことのない、異変を認識するためのメッセンジャーととるべきか、どうも後者のような気がしてならない2008年の年明けでした。
# by fujiyamanchu | 2008-01-05 00:03 | 日記
循環型社会が・・・
明けましておめでとうございます。
新年早々ではありますが、気になる記事があったので。

静岡新聞によると、食品トレーやレジ袋などのプラスチック製容器包装の回収が、沼津市で危機に陥っているそうです。再商品化を請け負う日本容器包装リサイクル協会の適合検査で2度にわたり受け取りできないレベルと判定されたためで、沼津市では正しい分別を再度呼び掛けるとともに、処理施設のラインを改善し対処する方針だそうです。分別回収開始から時間がたち、当初の啓発の効果が薄れたのが原因と推測されており、原料リサイクルは時代の流れ、ぜひ理解と協力をお願いしますと訴えているようです。
原料としてリサイクルすべきものがリサイクルに回されず、本来なら乳牛の飼料になる穀物などがバイオ燃料の原料に回され、酪農家は悲鳴を上げている・・・。ん~、循環型社会の構築が違う方へ行ってないだろうか?やはり何かおかしいような・・・。
話は変わりますが、「バイオ燃料で酪農家が悲鳴」で感じたことなのですが、酪農家の皆様のご理解とご協力で開催させていただいております朝霧JAM。このイベント(FUJIロック含む)でも環境に配慮し、バイオ燃料が積極的に使用されていると伺ったことがあります。酪農家さん達に協力してもらっているのに、酪農家さん達が苦しむ原因のバイオ燃料使用!!!、と思いましたが、朝霧JAMやFUJIロックでは廃油を原料としているのを聞いたことがあるのを思い出しました。折角なら飼料じゃなくてもバイオ燃料の原料になることをもっとアピールしてはいかがでしょう?JAMS’殿。
# by fujiyamanchu | 2008-01-01 23:23
宝永噴火から300年
富士山の三大噴火と言われる貞観・延暦・宝永の大噴火のうち、2007年は宝永の大噴火からちょうど300年にあたります。1707年12月の昼頃に富士山南東5合目標高2500m付近から始まり、約16日間続いたと言われております。溶岩をほとんど噴出しなかったようですが、大量の火山灰を噴出し、風に乗った灰は約100km離れた江戸でも積もったようです。火口は3つにまたがり、宝永山もその際生まれたものです。火口は東海道新幹線の三島方面から見ることができます。尚、この宝永噴火以後富士山は噴火していません。
最後の噴火から300年。このまま噴火せずにいて欲しいと願うわけですが、防災意識を高めておかなければならない時なのだと思います。
# by fujiyamanchu | 2007-12-31 13:55 | 日記
富士山初日の出登山には注意を!
軽装や単独行の登山は再考を!2007年の元旦には、7合目・8合目付近でそれぞれ単独行していた3人が滑落、1人死亡、2人が重症を負っています。今年11月には20代の大学生ら4人がジャンパーにスニーカーという軽装で入山し、アイスバーンで動けなくなり、山梨県の防災ヘリコプターに救助されています。冬山登山の装備も基礎知識も無い大学生は問題外だと思いますが、経験のあるベテランでも、冬の急斜面のアイスバーンや突風は命を奪う危険があります。富士山測候所勤務の職員やその生活を支えた強力の方々でさえ、冬の富士山で命を奪われています。
富士吉田口登山道5合目には、富士吉田署の署員が3人待機し、軽装や単独行の登山者がいれば、引き返すよう説得しているようです。2008年のお正月は富士山の事故のニュースを聞かないことを祈っております。
# by fujiyamanchu | 2007-12-31 13:26 | 日記
富士山西麓・朝霧高原は大丈夫か・・・
「飼料高騰で酪農家悲鳴」 こんな見出しが2007年12月28日(金)の日本経済新聞(夕刊)に出ておりました。バイオ燃料への利用拡大などでトウモロコシなど飼料の価格が高騰し、全国有数の酪農地帯、北海道東部の酪農家の経営が圧迫され、この状態が続けば離農者が増え、地域崩壊にもつながりかねない危機感が高まっているようです。
餌代などの高騰で利益が確保出来ず、従業員も解雇し、夫婦だけで1日約12時間、休日なしで働くが収益がほぼゼロの状態。子息が牧場を継ぐと言っても、継がせられない状態。釧路・根室地方には約2450戸の酪農家がいるが、後継者不足などによる離農も多く、経営難が離農に拍車を掛ける恐れもあるそうです。コスト増加分として牛乳の店頭価格への転嫁は避けられない状況だが、昨今の消費者の牛乳離れがさらに進む恐れがあると心配されております。
本州最大規模の酪農地帯を抱える富士山西麓の朝霧高原、こちらの酪農家さん達からも同じような悲鳴が上がっています。考えたくはありませんが、この状況が続けば、あの美しい朝霧高原の地域崩壊につながってしまうのではないかと懸念されます。又、日本一の生産高を誇る富士宮市の虹鱒。こちらの養鱒業界からも飼料高騰で経営が大変厳しいという話も伺います。
このような話を伺うと、環境対策が間違った方向へ進んでいるような感じがしてなりません。環境を守るための代替エネルギー・バイオ燃料が実は美しい牧草地を崩壊する原因になりうるかもしれない。湧水を泳ぐ虹鱒の稚魚、水車が廻り、その向こうには富士山が見える美しい風景までもが危機に。一方、バイオ燃料の原料となる穀物が買い占められ、温室効果ガスの排出権もがビジネスになり、利益を上げている会社があること。やはり何かおかしい・・・。環境をビジネスにしちゃいけないんじゃないのかな~と思わずにはいられません。
前回、排出権を購入したエスパルスの話をさせていただきましたが、エスパルスよ!排出権購入はやっぱりキャンセルして、牛乳と虹鱒を買おう!

Source:2007年12月28日(金) 日本経済新聞夕刊16面
# by fujiyamanchu | 2007-12-31 01:51 | 日記


by fujiyamanchu
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